世界最高峰のデザイン・広告賞、D&AD賞。2016年度審査員によるデザイントレンドおよび課題を分析。近年、評価が高まる日本のデザイン力とは。

2016/08/30(火)19:00 〜 22:00 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般
先着順 1,500円
Paypal支払い
98人 / 定員120人
一般(当日現金枠)
先着順 1,500円
現金支払い
48人 / 定員80人

イベント内容

世界最高峰のデザイン・広告賞、D&AD賞。
2016年度審査員によるデザイントレンドおよび課題を分析。
近年、評価が高まる日本のデザイン力とは。

概要

世界で最も厳しいと定評のある審査を経て選考されるデザイン・広告賞、D&AD賞。日本からのエントリー数が前年度を大きく上回った2016年度では、ブラックペンシル(最高賞)に輝いた「mt expo 2015」(iyamadesign inc.)や、「WORLD TABLE TENNIS CHANPIONSHIPS 2015」(電通)、「Apple」(三木健デザイン事務所)、「Act of Love」(Projector Inc./博報堂ケトル)などがイエローペンシル(金賞)に輝くなど、日本のデザイン力が世界を魅了しました。
当イベントでは、審査員を務めたトップデザイナーたちを迎え、受賞作品の評論およびに審査会での体験について語っていただきます。なかでも、ここ数年デザイン・広告分野で意識が高まる「Creativity for Good—社会的問題を解決するデザイン」の分野、また普遍的な役割を維持しつつ環境の進化とともに拡張する「グラフィックデザイン」の分野をピックアップしトークを展開します。
日本から見る世界のデザイン、世界から見る日本のデザインについて、この場を通して感じていただければ幸いです。また、トーク終了後は来場者の皆様と過ごす、ささやかなドリンクレセプションを予定しています。皆様のご参加を心よりお待ちしています。

出演

iyamadesign inc.代表取締役
居山 浩二Koji Iyama
多摩美術大学美術学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻卒業。日本デザインセンター、atomを経て、イヤマデザイン設立。札幌ADC 2011、富山ADC 2012、LIFE DESIGN 信州 2012、広島ADC 2013、新潟ADC 2016、ニューヨークADC 2015、Graphic Design in Japan 2015、グラフィック 1_WALL (第7回〜12回)、2016 New York Festivals International Advertising Awards 等の審査員を務める。2016年度D&AD賞ブラックペンシル(最高賞)、イエローペンシル(金賞)ダブル受賞。2016年度カンヌライオンズ金賞。その他、国内外のデザインアワードにて多数受賞。
6D代表
木住野 彰悟Shogo Kishino
75年東京生まれ。廣村デザイン事務所にて廣村正彰氏に師事後、07年6D設立。 D&AD(2016)、広島ADC(2016)等の審査員を務める。主な受賞歴、D&AD Awardsイエローペンシル、Cannes Lionsゴールド、ones howシルバー・ブロンズ、ADC賞、JAGDA新人賞、日本サインデザイン賞最優秀賞・審査委員特別賞、ほか国内外のデザインアワードで多数受賞。東京工芸大学デザイン学科准教授。
Bio Presence CEO
福原 志保Shiho Fukuhara
2001年セントラル・セント・マーチンズ(英国)ファインアート学士課程卒業、2003年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国)デザイン・インタラクションズ修士課程を終了。 同年フランス外務省給費生としてパリに滞在し、パレ・ド・トーキョーのLe Pavillonに参加。ゲオアグ・ トレメルと共に英国科学技術芸術基金のPioneers Awardを受賞し、ロンドンにBiopresence Ltdを設立。 2007年岐阜県IAMASにて滞在芸術家として滞在した後、主にバイオテクノロジーの発展と水問題による社会へのインパクトと、私達の意識が自然・社会・文化それぞれの環境においていかに映し出されているのかを探索するべく、トレメルと共にBCLというアーティスティック・リサーチ・フレームワークを結成。 以来、科学とアートとデザインの領域を超えた活動を続け、国内外で「共同バイオハッキング」などのプロジェクトを通じて「閉じられた」テクノロジーや独占市場に介入し、それらを人々に開いていくことをミッションとしている。2016年度D&AD賞ウッドペンシル(銅賞)、2016年度カンヌライオンズ グランプリ受賞。その他、国内外のデザインアワードにて多数受賞。
Tommy Li Design Workshop ltd.代表
トミー・リーTommy Li
香港、東京、ロンドン、北京などを舞台に30年以上の間ブランドデザイナー、ブランドコンサルタントとして活動を展開。これまでの受賞は580作品にもおよび、うち2012年度D&AD賞でもペンシルを受賞。2005年よりAGI(グラフィックデザイン界で最も名誉ある協会)会員。

モデレーター

グーテンベルクオーケストラ代表取締役
角川書店『月刊カドカワ』編集部、ロッキグンオン『カット』編集部、UPU『エスクァイア日本版』編集部を経て、『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務めた後、有限会社菅付事務所を設立。出版からウェブ、広告、展覧会までを編集する。書籍では朝日出版社「アイデアインク」シリーズ(朝日出版社綾女欣伸氏との共編)、電通「電通デザイントーク」シリーズ(発売:朝日新聞出版)、平凡社のアートブック「ヴァガボンズ・スタンダート」を編集。著書に『東京の編集』『はじめての編集』『中身化する社会』等。2014年1月にアートブック出版社「ユナイテッドヴァガボンズ」を設立。下北沢B&Bにて「編集スパルタ塾」を開講中。多摩美術大学で「コミュニケーション・デザイン論」の教鞭をとる。

*敬称略

タイムスケジュール

時間 内容
18:30 受付開始
19:00〜19:15 オープニング
『2016年度 D&AD賞結果報告』
D&AD日本事務局 古屋 言子
19:15〜19:50
『Creativity for Good—社会的課題を解決するデザイン・広告が求められる時代へ』
福原 志保 氏(2016年度クリエイティビティフォーグッド部門審査員)
いま、広告コミュニケーションでは、従来の「商品・サービス・ブランドの購買へつながる戦略」から「社会的課題に向き合う商品・サービス・ブランド」へ拡張する傾向に。様々な規模で起こる社会問題は、生活者のライフスタイルにも影響を及ぼし、広告コミュニケーションはその文脈を無視できない時代となっている。「デザインは問題を提起し、問題解決すること」とは、最も影響力のあるグラフィックデザイナーとして知られるポール・ランドが残した言葉。世界の大手ブランドからボランティア団体まで、あらゆる立場から発信される「クリエイティビティフォーグッド(問題解決するクリエイティブ)」の現状を、審査員を務めた福原志保氏に語っていただく。
19:50〜20:00 休憩
20:00〜20:50
『Craft Design—グラフィックデザインの進化と普遍的な役割。最高賞に輝いた作品『mt expo 2015』が今、評価される意味。』
木住野 彰悟 氏(2016年度グラフィックデザイン部門審査員)
トミー・リー 氏(2016年度グラフィックデザイン部門審査員)
居山 浩二 氏(2016年度空間&エクスペリエンシャル部門最高賞受賞)
D&AD賞のなかでも、最もエントリー数が多いグラフィクデザイン部門。この部門はグラフィックの徹底した基礎力とアイデアはもちろんのこと、紙媒体からデジタル、空間、映像、立体に展開するグラフィックデザインが評価される。100年近い歴史をもつ日本のグラフィックデザインは独自の感性と徹底した技術力を兼ね備え海外からの評価も高く、今年も日本の作品が金賞をはじめ多くの賞に輝いた。このセッションでは、賞に輝いた作品をピックアップし、審査会でどのような議論が交わされ賞を獲得した経緯を木住野氏、リー氏に語っていただく。また、グラフィックデザイン的思想から生まれた空間デザインで見事、最高賞を獲得した居山氏にジョインいただき、グラフィックデザインを軸に展開する今日のクラフトデザインの進化と普遍的な役割について語っていただく。
20:50〜21:00 質疑応答
21:00〜21:50 懇親会
22:00 終了

※ プログラムの内容は、予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください

開催日

2016年8月30日(火)

時間

19:00 〜 22:00(受付開始 18:30)

参加費

1,500円(税込)

※「PayPal支払い」の場合、当日参加/不参加に関わらず、払い戻しは検討していませんのでご了承ください。

共催

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